最終更新日 2021.05.23

小児歯科では、大人の歯(永久歯)が生えそろうまでの、お口の治療や予防を行います。
虫歯治療はもちろん、歯磨き指導・食事指導やフッ素塗布も行っています。乳歯の虫歯でも「そのうち永久歯に生え変わるから」と治療しないでいると、永久歯に悪い影響を及ぼすことがありますので、放置せずに治療を受けるようにしてくださいね。

お子様の歯科治療に対する考え方

初めて来院された時は、まずお子様とお話しします

お子様が初めて来院された時は、いきなり治療を始めることはしません。まずお子様と会話をして、歯医者さんに慣れてもらうことが大切だと考えております。ただし、歯医者さんのチェアーの上で、お口をあけてもらう練習はします。初めてでも、お口の中をみて、歯ブラシで掃除をするだけ、ですので、それだけは頑張ってもらうようにしています。

お子様が歯医者さんを恐がるのは、お子様と歯医者さんとで充分にコミュニケーションをとれていないから、あるいは歯が痛くなったときだけ歯医者さんにかかっているから、だと考えています。あるいは、「ハミガキしないと、歯医者さんで痛いことされるよ」と言われ続けているからだと思っています。当院では可能な限り痛くない治療を行っていますので、まずは、痛くないうちに歯医者さんに来てみてください。

逆に言えば、お子様が「歯が痛い」と言い出してから歯医者さんに通うのはできるだけ避けていただきたいと考えています。
「歯が痛い」時は、虫歯が進行し痛みが出ている可能性が高いため、治療せざるをえない確率が非常に高いです。虫歯の中でも最も痛い時期、歯医者用語で言うと「C3急性化膿性歯髄炎」になってしまった場合は、歯をドリルで削り中の神経をとってあげるという処置が必要になります。歯の神経が生きているから「歯が痛い」のです。なので、生きている歯の神経をとるには、麻酔(注射)もしなければなりません。そして、そもそも、「C3急性化膿性歯髄炎」と診断名をつけるためには、ほとんどの場合レントゲン写真で確認するという作業が必要になります。
つまり、「歯が痛い」となると、レントゲン写真をとり、注射し、歯を削る、という工程がもれなくついてきます。そして、「歯が痛い」というC3急性化膿性歯髄炎の状態の時は、麻酔に対する閾値が上がっているため、なかなか麻酔が効かず痛いことが多いです。

治療器具に慣れてもらう

お子様が歯医者さんをこわがる原因として、ここで寝転がったら「何をされるのか分からない」という心配があります。
お子様に安心して治療を受けてもらえるように、治療で使われる器具を分かりやすく説明し、手に触れてもらいながら「とりあえず大丈夫そう…」ということを知っていただいています。
治療器具に慣れてもらったら、治療開始となります。

健診も欠かせません

また、問題の早期発見のため、保育園や学校での集団健診だけではなく、半年に1度は定期的に歯科医院に通う習慣をつけましょう。
初期の虫歯は、お母さんであっても気づきにくいものです。
尾張旭市にあるにしお歯科では、女性の歯医者さんがいるので歯医者さんに通ったことがない小さなお子様でも安心です。当院では、無理矢理押さえつけて治療を行う方針はとっておりません。
また、なるべく痛くない治療ができるよう心がけております。乳歯がはえてきたら、歯医者さんにかかりましょう。痛くなってから歯を治療しようとすると、どうしても歯を削らなければならなくなります。まずは、歯医者さんに慣れることから始めてみましょう。

虫歯は感染症です

虫歯は、風邪などのように人から人にうつる「感染症」です。生まれたばかりの赤ちゃんには虫歯の原因となる細菌(ミュータンス菌など)がいないため、虫歯にはなりません。ミュータンス菌が定着するのは歯が萌出した後だと一般的には言われています。

虫歯菌への感染・定着時期を遅らせるだけでも、お子様の虫歯予防を楽にできます。特に、お母さん(母親)からの伝播に関しては、少なくとも2歳までは気をつけましょう。
正しい知識があれば、お子様への感染時期を遅らせることが可能です。

虫歯予防のために

乳歯の虫歯予防が大切です

乳歯が生え始めたら、お子様の歯みがきの習慣づけを始めましょう。
50歳の方に「デンタルフロスを寝る前に必ずしましょう」と説明してもなかなか習慣にはなりません。小さいころから「うがい・手洗い・フロス!」と習慣づけられることが一番の虫歯予防になります。

お子様自身での自分磨きと保護者の方の仕上げ磨きといった2段構えでおこないましょう。また、乳歯列の時期は、歯磨きの方法や、食生活などに問題があると虫歯になりやすいです。

仕上げ磨きは、お子様の歯が生えてきたら開始し、小学校3-4年生になるまで続けてあげて下さい。(乳歯が2-3本しかない時期はガーゼなどで歯の汚れをぬぐってあげる程度でOKです。)
そして、正しい食生活も虫歯予防には欠かせません。実際には、甘いものの取り方が大事です。量は少なくても甘いものがずっと口の中に残っている状態(グミやキャンディーのダラダラ食べ)が一番よくありません。「甘いものはやめようね」ではなく、食べる時間を決めておやつをあげてくださいね。

6歳臼歯の虫歯予防について

第一大臼歯は、6歳頃に生えることから「6歳臼歯」とも呼ばれています。発育の早い子供では、5歳頃に生えてくる場合があります。そして、他の大人の歯に比べて、非常に虫歯になりやすいという特徴があります。
なぜなら、

  1. 歯が生え始めてから歯が咬み合うまでの時間が、他の大人の歯に比べて非常に長い
  2. 歯が生え始めても、歯茎が覆いかぶさっている時間が長い
  3. 乳歯の奥に生えるので保護者が気づきにくい

などが挙げられます。

咬むことによる自浄作用が働きにくく、歯磨きによる清掃が不十分になるため虫歯になりやすいです。

特に下顎の6歳臼歯を虫歯にすると、長い年月をかけて治療が繰り返されることになります。そのため、最終的には歯を失ってしまう割合が高くなります。 そして、下顎の6歳臼歯を失うと、続いてその奥の歯を失うことになり、さらに上顎の奥歯が咬み合わなくなるため、上顎の奥歯が順になくなります。将来の歯の喪失を防ぐためにも下顎の6歳臼歯を虫歯にしないことが大切です

お子様の歯に関するよくあるお悩み

あごが小さい子が多い

最近は、虫歯にかかるお子様よりも、歯並びが悪くなるだろうと予想されるお子様の方が多いですね。
乳歯の時期に歯並びがよさそうと思っても、大人の歯(永久歯)では、ガタガタの歯並びになるかもしれません。なぜならば、人間の解剖学では、乳歯の時には、すきっぱなぐらい歯と歯が空いていないと大人の歯ではきれいに並ばないということがわかっているからです。
乳歯にすき間がないと、なんと95%の確立で歯並びが悪くなるとも言われています。子供の時に、ある程度、歯がきれいに並ぶようにしてあげられると親としては気がかりがなくなりますね。
(当院の矯正治療に関しては、コチラ

お子様が口を怪我したら

お子様が転んだり歯をぶつけたりして、「くちびるを切って血が出ている」「歯がグラグラしている」「歯が折れた」場合は、できるだけ早く歯医者さんを受診しましょう。
症状がすぐによくなった場合は、そのまま経過をみられる保護者の方が多いと思います。
その場合、後日、「歯ぐきから膿のようなものが出てきた」「歯の色が黒くなってきた」等の症状がでる可能性があります。なぜなら、歯を脱臼したり打撲したりすると、その影響で歯の神経が死んでしまうことがあるからです。受傷後はすぐにわからなかった症状が遅れて出現することもあり、長期的に経過をみることをおススメします。
心配なことがありましたら、ご相談下さい。

小1で、前歯がすきっぱだけどいいのかな?

医歯薬出版(株)小児歯科学第3版より抜粋

お母さんたちから、「大人の歯がはえてきたけど前歯がスキッパで、異常なんじゃないか」と質問を受けます。結論から言うと、異常ではないので安心してくださいね。
上あごの大人の前歯は、はえ始める時に「正中離開」とよばれる状態ではえてきます。歯医者さんの教科書には、”みにくいあひるの子の時代”なんていう表現もあります。
上の前歯の中切歯と呼ばれる歯は、「ハ」の字型に存在しています。その横の側切歯がはえてくると少しずつ前歯のすき間がうまり、犬歯がはえてくると前歯が正常にならぶと言われています。
したがって、7-8歳のころに見られるすき間はすぐに異常と判断すべきではありません。ただし、埋まっている過剰歯や歯牙腫などのできものがあったり、上唇小帯(上あごからつながるビロビロ)の異常があるとすき間が残る可能性がありますので、気を付けなければいけません。

お子様用の診察室やキッズスペースも完備

お子様が怖がらずに検査・治療をしていただくために待合室やお子様用の診察室にはキッズスペースもあります。