ドライソケットとは

抜歯に関連した症状の一つで、抜歯創の治癒する過程での異常のことを言います。なかなか治らない頑固な抜歯後の痛みが続きます。日常の抜歯症例でおこることがあり、しばしば強い痛みを伴うので、我々歯医者も悩んでいます。

下あごの親知らずの抜歯症例において、このドライソケットと呼ばれる症状の発生頻度としては約1%~20%となっています。(口腔外科学(第2版):医歯薬出版参考)
抜歯したあなぼこに血液の塊がみられず、抜歯した歯の周囲の骨が露出しており、ズキズキ痛い・抜いたところに何かが触れると痛いといった症状が出現します。歯槽骨と呼ばれる歯の周りの骨の緻密化や、抜歯部位の感染が関与しているといわれています。

一般的には10日前後で治癒します。
治療方法としては、抜いた部位の穴に薬をまぜたガーゼを挿入したり、抗生剤を投与したりします。

当院でおこなっているおやしらずの抜歯症例でも、ドライソケットになってしまう方はいらっしゃいます。原因に、局所麻酔を多く使用したからだ、という意見もあるようですが、われわれ歯科医が使用する麻酔の量はある程度限られており、特に麻酔の量が多かったからドライソケットになったという因果関係には疑問が残ります。そうは言っても、痛みの出現は困りますので、日々模索しながら抜歯しなければなりませんね。