5年生の補綴学の臨床実習で、診療の予約簿に「増歯」と記載されており、クラスメイトと「歯を増やす」って何?と驚いたことを今でも思い出します。「歯が増える」ってすごいことだけど、歯はなくなっても増えることはないからどうやって増やすんだろう、と友人と騒いでいました。
「増歯」とは、「入れ歯に歯を足す治療」のことでした。納得、入れ歯なら歯を増やせる。

入れ歯は歯を抜いたところを修理して使うことができます。増歯修理と呼びます。
上の写真は、本来はご自分の歯が残っていた部分入れ歯を、ご自分の歯を抜歯し、そのなくなった歯のところに人工歯(入れ歯の歯)を付け加えて使用することができます。
追加で修理するのでレジン(ピンク色のプラスチック)の色が少し異なってしまいます。増歯修理すると継ぎ足しをしていくので、色の具合が周囲と異なりこのようになります。

この症例は、自費の入れ歯になりますが、保険の入れ歯でも同様に増歯修理します。歯を抜いたところは顎提といって、落ち着くまでに約1か月から半年くらいかかります。厳密に言うと半年くらいかかります。顎堤が落ち着くと入れ歯との間に隙間ができますので、今まで使用していた入れ歯を再度修理(裏層修理)するか、あるいは新しく作ることをお勧めいたします。

増歯 症例1

金属床義歯 約15年前に増歯修理したもの
〇のところが増歯修理した箇所②
〇のところが増歯修理した箇所①
〇のところが増歯修理した箇所③

増歯修理とよぶことが多いです。
上の写真は、本来は左上の犬歯(3番)だけが残っていた部分入れ歯だったものを、犬歯を抜歯せざるを得なくなり、なくなった歯のところに人工歯(入れ歯の歯)を付け加えて約15年使用されていたものになります。
追加で修理するのでレジン(ピンク色のプラスチック)の色が少し違うのが分かります。増歯修理すると継ぎ足しをしていくので、色の具合が周囲と異なりこのように判別できます。

この症例は、自費の入れ歯になりますが、保険の入れ歯でも同様に増歯修理します。歯を抜いたところは、顎提といって、落ち着くまでに約1か月から半年くらいかかります。顎堤が落ち着くと入れ歯との隙間ができてきますので、義歯を再度修理(裏層)するか、新製されることをお勧めいたします。