患者さんの中には、30代の方でも入っていらっしゃる方がいます。
「歯がないなんて、恥ずかしくて家族にも言えない。」
「周りに義歯を入れてるなんて知られたくない。」
と思われるでしょう。
30代で入れ歯が必要となる理由
- 口腔ケアができていなかった
- 事故やスポーツにより歯を抜くことになった
抜歯部位は6歳臼歯が多い
基本的には、奥歯の1本がなくなる方が多いです。
治療法には
歯がなくなったら、治療方法は4つとなります。
- ブリッジ
- 入れ歯
- インプラント
- そのまま
使い勝手が良くて、見た目もそこそこで、歯にもやさしい治療を希望したいですよね。インプラント治療は保険内ではできません。なるべくお値打ちに日本で治療しようとすると、ブリッジか入れ歯の2つの選択肢になります。
ブリッジは、歯をたくさん削らなければならないです。歯をなるべく削らずに済むのは、入れ歯という選択肢になります。
入れ歯には保険適応のものと自費のものがある
入れ歯にも、保険適応で作ることができるものと、保険適応外で作る(自費の)ものの2種類があります。結論から申し上げると、前歯や小臼歯と呼ばれる歯がなくなってしまった場合は、(厳密に言うと、6歳臼歯まで)保険外の入れ歯を入れられるのがおススメです。なぜならクラスプと呼ばれるバネ(金属)を見えにくく作ることができたり、バネがないように入れ歯を作って差し上げることができるからです。保険内で作る入れ歯は、保険診療の制約をしっかり受けますので、ごっついバネ(クラスプ)が見えてしまいます。ただ、最初からいきなり保険外の入れ歯を作るとなると心配されると思いますので、まずは保険のものを試されるのがよろしいかな、と思います。
前歯であれば保険外の入れ歯がおススメ
周りの人に、入れ歯だと気づかれないことが多いです。女性に人気があります。材質上、多数歯欠損(歯がたくさんない方)には向いていません。1本か2本歯を抜かれた患者さんに最も適している自費の入れ歯です。
奥歯であれば保険の入れ歯で十分かも
ただし、奥歯であれば保険の入れ歯でもいいかもしれません。バネもあまり見えませんから。
ただし、付け心地はよくありません。保険診療で作る入れ歯は、ほとんどがプラスチックでできているので、分厚くなりますし、温度の感度も金属床の自費の入れ歯よりも悪くなります。
40代50代になってくるとちらほら入れ歯を入れていらっしゃる方が増えてきますね。取り外しが面倒ですが、歯を削らずにすみ、インプラントのような外科的な手術も必要ないので、まず入れ歯を試してみてください。そして、入れ歯をセットしたあとは「入れ歯があるのが当たり前」と受け入れられるまでなるべく入れっぱなしにして頂くと良いでしょう。(食事のあとは入れ歯も自分の歯もどちらも磨いてください。)
心理的にストレスになるならインプラントも考慮して
ただし、30代で入れ歯が入っているというのは、なるべく隠したい事実だと思いますので、あまりにも入れ歯が入っていることが心のストレスになるようであればインプラント等の方法も考慮してみてください。