尾張旭市東栄町の歯医者 にしお歯科では、口腔外科出身の歯医者が在籍しておりますので、外科処置も安全に施行できます。また、インプラント治療も行っています。

インプラント治療

インプラントとは、失った歯のかわりにあごの骨にチタン製のネジを埋め込み、そのネジの上に人工の歯を作り、噛めるようにする治療法です。チタンは人の体にアレルギーを起こしにくく強度もあることから、医療のさまざまな分野で利用されています。

歯を失ってしまった後の、治療方法としては、ブリッジや入れ歯があります。ブリッジでの治療は、周りの歯を支えにして歯がないところに「橋」をかけますので、両サイドの歯を削らなくてはなりません。一方で、インプラント治療は、周りの歯を削らずにすむこと、今までのご自分の歯のようにしっかりかめることがメリットになります。(AQBインプラントシステム)専門的な用語で付け加えると、1回法でおこなう治療システムを採用しております。

そして、インプラント治療の前に、低被ばくで撮影できるというメリットのある歯科用CTにて骨の幅や神経の位置等を精査いたします。したがって、安心して治療にのぞんでいただけます。

インプラント準備

当院の基本的な診療方針として、骨の幅や深さが十分にあり、この患者様ならインプラント治療が有益であろうと判断し、インプラントを十分に使いこなせるであろうと診断した患者様にしか施行しておりません。つまり、ご自分でインプラントを良好に維持し続けていただくことができる方のみ(歯ブラシがしっかりあたっている、等)にインプラント治療をご提案しています。
当院のインプラント埋入実績としては、5年間動揺がなく良好な確率は100%、10年間動揺がなく良好な確率は99%、神経損傷の確率は0%という実績となっております。
尚、骨造成等を含んだ高度な治療が含まれるインプラント治療は、責任をもって当院で治療を完遂できない可能性があり、行っておりません。

嚢胞や腫瘍

一般の開業医ではあまり手術や精査はできませんが、心配になって調べていらっしゃる患者様がたくさんいらっしゃったため、追加して説明したいと思います。
レントゲン撮影では、臨床症状ではなにも感じていなくても、異常な像を発見できる場合があります。
基本的には、レントゲンとは必要と判断した場合にしか撮影しません。20代の方であれば、虫歯が視診上なく、歯周病の判断基準となる歯ぐきの検査で4mm以上なければ、積極的にレントゲンを撮影する必要性はないと考えます。
そんななかでも、レントゲンで異常像が発見されることがあります。
できている場所や病気のでき方(境界が明瞭か、単房性か、等)である程度推測することができます。

下の画像は、医歯薬出版(株)の口腔外科学(第2版)に掲載されているものになります。

  • 含歯性嚢胞(dentigerous cyst)
    下顎のおやしらずに好発し、おやしらずを含んだ嚢胞のことを指します。嚢胞の概念は難しいと思います。実際には内容物が膿ではないのでちょっと違うのですが、「膿の袋」と説明することにしています。
  • 原始性嚢胞
    含歯性嚢胞と同種と言われていますが、歯を含まない嚢胞です。
  • 単純性骨嚢胞(simple bone cyst)
    外傷の既往が関係しているとの報告もあります。想像以上に頻度は高いと記載されています。

私の実感でも、(期間は短いですが、、、)含歯性嚢胞・単純性骨嚢胞や、腫瘍ではエナメル上皮腫の頻度が高かったように思います。
他にもできている場所によっては、嚢胞のように見えるだけ、ということもあります。

患者様の中には、色々と調べて心配になり「なんとかまず電話で…」といった問い合わせを頂きますが、精査・診断に関しては電話では対応できません。
レントゲンを撮影しなければ歯医者は正確な診断ができません。インターネットの情報は誤っている場合もありますので、必ず歯科医院での精査をおススメします。

上唇小帯強直症の手術

上唇小帯強直症の方の切除術です。
上唇小帯強直症の方は、上の前歯に入れ歯を入れようとしても、入れ歯が入りにくくなります。なので、前歯を抜歯する際に(同じ麻酔範囲になるため)切除術の提案をさせていただきました。もちろん保険適応でできますよ。

上唇小帯切除術 術中
上唇小帯切除術 術後2週間①
上唇小帯切除術 術後2週間②

舌小帯強直症の手術

舌小帯強直症の方の切除術です。
6~7歳以降のお子様に提案することが多いです。舌が正しい位置にないと、歯並びに悪影響を及ぼすことが分かってきているからです。切除するには、局所麻酔(注射)をしなければなりませんので、保護者の方の同意がなければ行いません。

粘液嚢胞の手術

粘液嚢胞は、唇によくできる腫瘤(ぷくっとしたもの)です。口内炎のように見えますが、できては消失して、またできて、を繰り返します。唇には、たくさんの小唾液腺と呼ばれる、つばがでる組織があり、それが何らかの影響によって損傷するとできます。ぷくっとした中身の正体は、つばです。基本的には外科的に摘出してあげるとなくなります。外科的治療になりますので、術後の瘢痕・硬結・しびれが出る可能性があります。潰れてしまった場合は、部位の特定が難しいため手術を延期することもあります。