最終更新日 2022.05.05

口腔外科とは

口の中にできる嚢胞(うみのふくろ)や腫瘍(できもの)を摘出したり、舌や歯ぐきにできるがんを治療する専門の診療科です。基本的には、難しい親知らずなどの抜歯をしていることがほとんどです。一般的な歯医者さんでは難しい治療を扱っています。今の日本では、歯科医師が主となって担っています。

抜歯術

基本的には、初めて歯医者さんに行って、その場ですぐに抜歯はできないことが多いです。初診時は、口の中の精査をしたりレントゲン写真をとったりして、時間がかかるからです。親知らずが横向きにはえている場合ならなおさらです。
当院では、親知らずの抜歯を行っております。ただし、親知らずが上下左右4本とも存在している方、あるいは下歯槽神経や上顎洞にかなり近接している方には、患者様の負担軽減を考慮し、近隣の大学病院等で抜歯されることを推奨させていただく場合があります。(近隣には1泊入院で親知らずの4本抜歯術をおこなっている大病院があります)

抜歯術やインプラントの埋入手術(観血的処置と呼ばれる治療)の前後には、特に、全身状態をしっかり把握しておくことが必要です。 なぜなら、お身体の具合により、抜歯したところの傷が治りにくかったり、血が止まりにくかったりするからです。

抜歯準備

特に留意が必要な全身疾患は?

心臓の病気

弁疾患(僧帽弁狭窄症や大動脈弁狭窄症など)を患っておられる患者様は、抜歯術等に際しては、感染性心内膜炎予防のための抗生剤(化膿止め)の前投与(手術前から化膿止めをしっかり飲んでおくこと)が必要となります。
患者様によっては、抗凝固薬(ワルファリン)を服用されている場合もあります。そういった方の抜歯術の場合は、血が止まらなくて患者様が困ってしまうことを防ぐために、近隣の病院歯科へ処置を依頼することになります。また、心房中隔欠損症といった、先天性の心疾患の患者様も同様に、抜歯術の場合は、近隣の病院歯科へ依頼することになります。

血液をサラサラにする薬を服用されている


●抗凝固薬ワルファリンや、抗血小板薬アスピリン等を服用されている場合

歯医者さんが最も留意しなければならない薬のひとつに、ワルファリンがあります。ワルファリンを内服されていると本当に血が止まらなくなります。患者様の体の状態によっては、ワルファリンが効きすぎていたために、グラグラの歯をちょんと抜いただけなのに、出血が全然止まらないといった症例もみられますので、留意が必要です。
一方で、アスピリンの方は、わりと抜歯時の出血は局所止血(抜いたところを糸で結ぶ、止血剤と呼ばれる綿みたいなものを使用する、等)でなんとか対応できます。

腎臓の病気

腎不全患者様(透析療法を行っている方等)の場合は、抗生剤等のお薬の使用を注意しなければなりません。厳密に言うと、薬の服用量を減らさなければなりません。

骨粗しょう症の治療薬を服用されている

骨粗しょう症の治療薬で、ビスフォスフォネート製剤と呼ばれる薬(フォサマックやボナロン、アクトネル、ベネット等、点滴ではゾメタ等)を服用されている場合

抜歯後に顎骨骨髄炎・骨壊死(骨がくさってしまう病気)の発症のリスクがあります。最近では、歯周病などの慢性的な炎症によっても骨壊死が生じる場合があります。

その他のお病気を患っている方に対しても、歯科の治療に際しては、それぞれ留意しなければならないことがありますが、当院では、口腔外科で実際に経験を積んだ歯科医師が在籍しておりますので、外科処置であっても安全に施行できます。

院内で処方している薬の種類

<抗生物質>

  • アモキシシリンカプセル(ペニシリン系)
  • クラリスロマイシン錠(マクロライド系)
  • アジスロマイシン錠(マクロライド系)

歯周病は歯周病原菌の感染によって起こるため、それらをカバーする抗生物質を処方しています。

<鎮痛剤>

  • ロキソプロフェン錠
  • アセトアミノフェン錠

ロキソプロフェン錠は、歯医者さんで最も一般的に処方される薬の一つです。解熱鎮痛剤です。
アセトアミノフェン錠は小さいお子さまでも安全に処方することができる痛み止めです。お子さまの場合は、体重によって処方量が異なりますので注意が必要です。

<塗り薬>

  • オルテクサー軟膏
  • ヒノポロン軟膏


当院では、すべてジェネリック医薬品での処方となっております。この他の薬をご希望の場合は、処方せんでの処方となります。