最終更新日 2022/05/01

歯医者さんで、「親知らずがあるね」と指摘されたのであれば親知らずはさっさと抜いてしまいましょう。もちろん、抜かなくていい親知らずもあります。
まっすぐにはえていないなら「親知らずは抜けるときに抜いてしまう」のがよいのではないかと考えています。

なぜ親知らずは抜歯しなければならないのか?

親知らずはトラブルいっぱい

  • 歯のまわりの歯ぐきが腫れる、痛くなる
  • 親知らずの前の歯に悪影響がある
  • 虫歯になる

親知らずは、人類の進化によりまっすぐに生えてこられなくなっています。そのため、親知らずは横向きに生えてきてしまったりします。そうすると、歯が完全に萌出しきれていないため、歯冠周囲炎(親知らずの場合は智歯周囲炎)と呼ばれる歯の周りの歯ぐきが腫れたり痛みが出たりします。
痛みがあるだけならまだましなのですが、骨が吸収してしまう場合があります。親知らずの前の奥歯は、大切な歯になりますが、その歯がグラグラになって抜けてしまう可能性があります。
あるいは、親知らずとその前にある奥歯との間がよく磨けないために虫歯になることがあります。

親知らずの抜歯はいつするのがいいのか?

気づいたときに(歯医者さんで指摘されたときに)、可能な限り早めに抜歯するのがおススメです。学生の方であれば夏休み等の長期休暇、社会人の方であれば、仕事の都合が少し落ち着いたときがベストです。2週間程度(稀ですが、長引くと1-2か月程度)、抜歯後の腫れ等が出現しますので、ご自身の人生でのイベントが何もないときがよいでしょう。

抜歯のデメリットについて

  1. 顔が腫れる
  2. 痛い
  3. (下顎)しびれが残る
  4. (下顎)舌がしびれる、味を感じない
  5. 出血がとまらない
  6. 抜歯の中断(歯の根っこが残る)
  7. 抜歯後の治癒が悪い
  8. 親知らずの横の歯のトラブルがでる
  9. (上顎)鼻の空洞に穴があく

顔が腫れたり、痛いというのは時間とともに治癒していくのでほとんど心配ありません。
治癒不全には、ドライソケットという病態もあります。
ドライソケットになってしまうと、痛い期間が長くしんどいですが、だいたい2週間前後でよくなります。

歯医者が一番気がかりなのは、「(下あごの)しびれが残る」です。医学用語で言うと、「下歯槽神経麻痺」と呼ばれます。しびれが出るとは、「麻酔がとれない」「唇の下のあたりがビリビリする」「触った感じがない」「ご飯粒がついているのが分からない」といった症状です。神経細胞は再生できませんので、しびれがでると一生治りません。といっても、下歯槽神経は、知覚神経ですので、唇が動かないといった運動障害はありません。(舌の味覚障害は出現する可能性があります。)

抜歯の治療期間は?

抜歯の治療期間は、下の親知らずの抜歯で、2週間前後です。稀ですが、長引くと1-2か月程度長引く場合があります。

費用は?

保険適応になりますので、
「下顎水平埋伏智歯」病名で、1本だいたい15000円の各人による保険負担割合(3割負担であれば約5000円)となります。
その他に、CT撮影をするとだいたい12000円の各人による保険負担割合(3割負担であれば約4000円)が追加で必要となります。

抜歯の時間はどれくらいかかるのか?

抜歯の難易度により全然異なります。若ければ若いほど、男性よりも女性の方が時間は短いことがと予想されます。
歯の根っこがスッと1根であれば、5分前後で抜ける場合もあります。横向きに埋まっている下顎の親知らずであれば1本につき1時間前後かかることが予想されます。

日本歯科医師会 テーマパーク8020参照

https://www.jda.or.jp/park/trouble/wisdom-tooth.html