虫歯が進行すると歯の神経がくさっていきます。そのため、歯の神経の治療をするのですが、その後に、歯の根っこにバイキンがついて炎症を起こすことがあります。歯の根っこの炎症をそのまま放置すると、痛い等の症状はもちろんですが、歯の根っこが病的に吸収してしまったり、その歯の根っこの下にある骨(歯槽骨)がなくなってしまう場合があります。可能な限り乳歯は残したいのですが、大人の歯への正常な交換を図るために乳歯の抜歯を選択せざるを得ないことがあります。
根っこの病気による乳歯の抜歯には
教科書的には、歯根吸収が約1/3を超える場合、歯槽骨吸収が大きい場合、乳臼歯の根分岐部まで炎症が波及している場合は抜歯の適応とされます。
- 約1/3以上の歯根吸収
- 歯槽骨の吸収が著しい
- 根分岐部まで炎症が波及
- 後継永久歯への影響
病的な乳歯を放置すると
こういった病的な乳歯を放置すると、萌え変わる予定の大人の歯の位置が反対側の同名歯と比較して明らかに異常な場所にあることがあります。Turner歯といって、乳歯の重度の虫歯や外傷による炎症が、その下で育っている永久歯の卵(歯胚)に影響を与え、歯の表層にあるエナメル質が正常に作られなくなってしまう局所的なエナメル質形成不全、の歯を引き起こす場合があります。
基本的には、正常な歯の交換期より早期に乳歯の抜歯となった場合には、「保隙」といって歯が前に移動してしまうことを防ぐ処置が必要となります。


