抜歯術やインプラントの埋入手術(観血的処置と呼ばれる治療)の前後には、特に、全身状態をしっかり把握しておくことが必要となります。 なぜなら、お身体の具合により、抜歯したところの傷が治りにくかったり、血が止まりにくかったりするからです。

●心臓のお病気
弁疾患(僧帽弁狭窄症や大動脈弁狭窄症など)を患っておられる患者様は、抜歯術等に際しては、感染性心内膜炎予防のための抗生剤(化膿止め)の前投与(手術前から化膿止めをしっかり飲んでおくこと)が必要となります。
患者様によっては、抗凝固薬(ワルファリン)を服用されている場合もあります。そういった方の抜歯術の場合は、血が止まらなくて患者様が困ってしまうことを防ぐために、近隣の病院歯科へ処置を依頼することになります。また、心房中隔欠損症といった、先天性の心疾患の患者様も同様に、抜歯術の場合は、近隣の病院歯科へ依頼することになります。

●血液をサラサラにするお薬(抗凝固薬ワルファリンや、抗血小板薬アスピリン等)を服用されている場合

●腎臓のお病気
腎不全患者様(透析療法を行っている方等)の場合は、抗生剤等のお薬の使用を注意しなければなりません。

●骨粗しょう症の治療薬で、ビスフォスフォネート製剤と呼ばれる薬(フォサマックやボナロン、アクトネル、ベネット等、点滴ではゾメタ等)を服用されている場合
抜歯後に顎骨骨髄炎・骨壊死(骨がくさってしまう病気)の発症のリスクがありますので、歯科医師に事前にご相談下さい。

抜歯準備

その他のお病気を患っている方に対しても、歯科の治療に際しては、それぞれ留意しなければならないことがありますが、当院では、口腔外科で実際に経験を積んだ歯科医師が在籍しておりますので、外科処置であっても安全に施行できます。

外科治療(抜歯術)

当院では、親知らず(下顎水平埋伏智歯や完全埋伏歯)の抜歯術や、余分な歯(過剰歯)の抜歯術、ならびに粘液嚢胞(くちびるなどにできる、プニプニした紫色っぽいもの)などの、嚢胞やできものの摘出術などをおこなっております。
ただし、親知らずが上下左右4本とも存在している方、あるいは下歯槽神経や上顎洞にかなり近接している方には、患者様の負担軽減を考慮し、近隣の大学病院等で抜歯されることを推奨させていただく場合があります。(近隣には1泊入院で親知らずの4本抜歯術をおこなっている大病院があります)

インプラント治療

また、当院では、インプラント治療もおこなっています。
インプラントとは、失った歯のかわりにあごの骨にチタン製のネジを埋め込み、そのネジの上に人工の歯を作り、噛めるようにする治療法です。チタンは人の体にアレルギーを起こしにくく強度もあることから、医療のさまざまな分野で利用されています。

歯を失ってしまった後の、治療方法としては、ブリッジや入れ歯があります。ブリッジでの治療は、周りの歯を支えにして歯がないところに「橋」をかけますので、両サイドの歯を削らなくてはなりません。一方で、インプラント治療は、周りの歯を削らずにすむこと、今までのご自分の歯のようにしっかりかめることがメリットになります。(AQBインプラントシステム)専門的な用語で付け加えると、1回法でおこなう治療システムを採用しております。

そして、インプラント治療の前に、低被ばくで撮影できるというメリットのある歯科用CTにて骨の幅や神経の位置等を精査いたします。したがって、安心して治療にのぞんでいただけます。

当院の基本的な診療方針として、骨の幅や深さが十分にあり、この患者様ならインプラント治療が有益であろうと判断し、インプラントを十分に使いこなせるであろうと診断した患者様にしか施行しておりません。つまり、ご自分でインプラントを良好に維持し続けていただくことができる方のみ(歯ブラシがしっかりあたっている、等)にインプラント治療をご提案しています。
当院のインプラント埋入実績としては、5年間動揺がなく良好な確率は100%、10年間動揺がなく良好な確率は99%、神経損傷の確率は0%という実績となっております。
尚、骨造成等を含んだ高度な治療が含まれるインプラント治療は、責任をもって当院で治療を完遂できない可能性があり、行っておりません。

インプラント準備の様子
インプラント準備
手術直後のお口①
手術前のお口
手術直後のお口②

院内で処方している薬の種類

<抗生物質>
・アモキシシリン錠
・クラリスロマイシン錠
・ジスロマック錠
歯周病は歯周病原菌の感染によって起こるため、それらをカバーする抗生物質を処方しています。

<鎮痛剤>
・ロキソプロフェン錠
・アセトアミノフェン錠
<塗り薬>
・オルテクサー軟膏
・ヒノポロン軟膏
現在、順次ジェネリック医薬品に変更しております。この他の薬をご希望の場合は、処方せんでの処方となります。

2020年9月更新