虫歯にならないように、歯周病にならないように、予防することが大切です。 そこで、一番大事な、口腔ケア(お口のお掃除)用品について、ご紹介いたします。歯医者がおススメする選りすぐりの商品たちです。

1.歯ブラシ More Clean compact

WILLDENT社、 More Clean compact

当院で最もお勧めしている歯ブラシです。一般的な歯医者さんでは、GC社のルシェロ歯ブラシといった商品が人気なのではないかと思います。そちらもきれいに磨けるのですが、当院ではこのモアクリーンを採用しております。院長が20年以上愛用し、患者様の中には長年のファンがたくさんいらっしゃいます。実際に使っていただければ良さを実感されると思います。毛の硬さがなんともいえない気持ち良さがあります。

WILLDENT社のホームページを参照すると、 「歯ブラシの毛が2段植毛となっているため、歯と歯の間や、歯周ポケットまで無理なく毛先が入り込むため、歯についたプラークの除去に最適です。」との記載がありました。

市販のスーパーで販売されているものと比較すると、少し高価にはなりますが、ぜひ使用してみて下さい。

2.デンタルフロス ウルトラフロス

デンタルフロスは、歯医者さんで今まで勧められたことがあると思うのですが、口腔ケアにはやはり欠かせません。

LION歯科材社の、DENT.EX ウルトラフロス(10本入)のサイズは、S・Mの2種類の太さのサイズ展開となります。このフロスは、使い勝手が良いのが特徴です。指に巻き付けて使用する、ロールタイプのデンタルフロスもありますが、つばで指や口まわりがベタベタになり使用しづらいので初心者の方にはお勧めできません。歯医者である私たちも、使用しているのはこちらのフロスです。まずはこのY字型タイプのフロスを使用してみてください。

そして、1日1回、就寝前にはフロスを使用してください。また、歯ブラシより先にフロスを使用してくださいね。

3.DENT.EX 歯間ブラシ

LION歯科材社の、DENT.EX 歯間ブラシ(4本入り)です。

4SからLLまで、7サイズの展開になります。この歯間ブラシは、110°のアングルによる歯間への挿入のしやすさが特徴です。4Sサイズは、歯間への挿入角度を少し間違えると、歯間ブラシのブラシの根本がポキっと折れることがよくありますので、強度面について改善を切望しています。

4.口腔ケアブラシ

VIVATEC社の、口腔ケアブラシです。
当院では、主に舌のお掃除をするブラシとして販売しております。 普通の歯ブラシで舌を掃除していただいても、もちろんOKなのですが、この専用ブラシを使っていただくと、舌がとってもきれいになります。口臭の主な原因である舌の凸凹にたまった舌苔(舌のよごれ)を強力に除去でき、とても気持ちがいいです。

5.歯みがき粉

<1> GC社製の、ルシェロ歯みがきペースト ホワイト

歯みがき粉の効能としては、以下を参考にしていただければと思うのですが、この歯みがき粉は、とにかくオススメです。この歯みがき粉を使用してハミガキをすると、歯がとってもツルツルになります。他社のものとは比べ物になりません。そして、そのツルツルの継続時間が長いんです!お口の中がすっきりしていると気持ちいいのです。

ルシェロ歯みがきペースト ホワイト (GC社ホームページより抜粋)
4つの力で歯を白く!弱アルカリ性のペーストがステインを浮かし、歯にやさしいLime粒子がステインを落とします。
◆弱アルカリ性で汚れをうかす
「ルシェロ歯みがきペースト ホワイト」は、弱アルカリ性。歯の表面に付着したステイン(着色汚れ)を落としやすくします。
◆歯よりやさしいLime粒子で汚れを落とす
歯質より軟らかくキメ細やかなLime粒子(清掃剤)を配合。高濃度に配合したLime粒子とブラッシングで落としにくいステインを除去します。
◆PEG400で「やに」を落とす
薬用成分「ポリエチレングリコール(PEG)400」が、タバコの「やに」を溶解除去します。
◆フッ素が再石灰化を促進
薬用成分「モノフルオロリン酸ナトリウム(フッ素)」950ppmが歯質の再石灰化を促進し、むし歯の発生と進行を予防します。

<2>おとなのトータルケア 歯みがきジェル GC社

様々な口腔内リスク(歯周病・う蝕・知覚過敏症状・口臭)を1本でトータルケアできる歯磨き粉です。歯面にしっかり密着し唾液に溶けにくい「高密着ジェル」と、磨きはじめから薬用成分を素早く放出する「高リリース機能」のダブル効果で効率的に薬用成分が歯面に行き渡ります。 

歯面や修復物にやさしい「研磨剤・清掃剤フリー」で、電動歯ブラシにもご使用いただけます。

GC社 おとなのトータルケア 歯みがきジェル 参考

薬用成分として、
歯周病     :IPMP、CPC、グリチルリチン酸ジカリウム
歯の根もとの虫歯:フッ素1450ppmF、IPMP、CPC
知覚過敏    :硝酸カリウム
口臭      :IPMP、CPC
*IPMP(イソプロピルメチルフェノール)、CPC(塩化セチルピリジニウム)
 が配合されています。

個人的な感想としては、歯周病にも効果があるとされている薬用成分が入っていますし、知覚過敏にも効果があり、尚且つ、フッ素も高濃度で配合されていますので、お勧めです。歯みがき粉の使用感はさっぱりしてツルツルにもなります。
ツルツルになる感覚は、<1>ルシェロホワイトや、<5>アパガードリナメルの方があります。したがって、この2つは少しコストが高いです。
歯みがき粉にそこまでは必要ないけど、何かいいものはありませんか、と尋ねられたら、この、おとなのトータルケアがおススメです。

おとなのトータルケア 歯みがきジェル

<3>大信貿易社 販売 バイオリペアPRO

原産国がイタリアで、coswell社が製造しているようです。当院で、採用している、おすすめの歯磨き粉の一つです。

フッ素無配合のため、インプラントが埋入されている方でも安心して使用できます。歯の主成分となる、ハイドロキシアパタイトの結晶を特殊な技術により製造したマイクロリペアという成分が配合されていて、歯を補修することができるのが特徴です。

<4> Check-Up KODOMO

LION歯科材社の、フッ素が950ppm F配合されている歯磨き粉で、名前の通り、子供のための歯磨き粉です。日常使いに適しています。リーズナブルな価格帯の商品です。甘い味がするのでお子様にも使用しやすいです。 

<5> APAGARD RENAMEL ホームケアペースト

オーラルケア社の、歯磨き粉です。 とにかくツルツル・ピカピカになります。歯のトリートメント材です。アパガードにも色々種類がありますが、入っている成分の違いによるので、このアパガードリナメルがおススメです。

効能としては、
①薬用ハイドロキシアパタイトが、汚れの一部である、虫歯菌を吸着する。
②薬用ハイドロキシアパタイトが、歯の主成分ハイドロキシアパタイトを補給する。ミクロの傷を埋めることで歯がなめらかになり、食べかすや着色よごれをつきにくくする。
③薬用ハイドロキシアパタイトは、エナメル質から溶けだしたミネラルを補給し、再石灰化する。(つまり、初期の虫歯を修復できる)
とのことでした。

<6> ピカキッズ APAGARD RENAMEL

オーラルケア社の、歯磨き粉アパガードリナメルの子供向け製品です。マスカットフレーバーで、甘い歯みがき粉です。

ピカキッズで歯をみがくと歯がツルツルになります。ツルツルが継続する時間も長いです。一般的な歯磨き粉より値段が高いですが、こちらもおすすめの商品です。

7.キシリトールガム・タブレット

キシリトールは、虫歯の原因になりません。虫歯の原因となる酸の産生がないからです。
キシリトールは、虫歯の発生や進行を防ぎます。3か月キシリトールガムを食べ続けると、虫歯菌の性質が変化(う蝕原生が少ない細菌叢を形成)するため、汚れの量が減り、汚れが歯に付着しにくくなります。

上記のように、
キシリトールを使用すると、虫歯の発生が少ないということがフィンランドなどにおける、疫学的研究によって証明されています。

<キシリトールの基礎知識>

キシリトールは、白樺の木の構成成分であるキシランヘミセルロースから作られています。キシリトールは自然界に存在し、いちごやブロッコリーに含まれています。

虫歯予防には1日5-10g摂取することが必要と言われています。
キシリトールを含む糖アルコールは一度にたくさん摂取すると腸管からの吸収が遅いため便通が良くなります。このため沢山食べ過ぎると下痢になると言われています。
結論として、歯科保健活動(歯を磨くこと・フッ素を使用すること・正しい食生活を送ること・歯科での定期健診を受けること)にキシリトールガムを加えると虫歯予防の効果が上がります。

キシリトールの使用法
有効なお菓子としてはチューインガムやタブレットです。
表示の確認をします。シュガーレスであること・キシリトールが50%以上であること
摂取方法としては食後・食間 1日3から5回 3ヶ月以上
ガムであれば1回5分以上噛むこと

羽村先生の講義資料参考
日本フィンランドむし歯予防研究会より

虫歯を予防するには

むし歯の予防法は、①虫歯の菌を減らすことと、②その活動を抑えること、そして③歯を丈夫にすることです。

歯みがき

虫歯菌を減らすということは、プラークを取り除くことです。プラークは虫歯菌が作るネバネバの物質によって歯に付着しています。この付着力はかなり強いため、うがいでは取り除くことができません。そのため歯ブラシでこすり取る必要があります。虫歯予防の基本は歯みがきです。

(1)みがき方

歯みがきの主な目的は、歯ぐきに近い部分の歯の表面に付着したプラークの除去です。したがって歯ブラシは、歯の表面の根元に直角にあてて、歯ぐきにもブラシが当たるようにします。そして毛先が5ミリ程度歯の表面で動くように、横に小刻みに動かします。一度に2本か3本の歯をみがくことになります。このようなみがき方で奥歯から前歯、そして歯の裏まで、全ての歯の根元を丁寧にみがきます。このような歯のみがき方をスクラビング法(scrubbing : シャカシャカみがき)といいます。最も効率的にプラークを除去できるみがき方です。この方法で、ある程度は歯と歯の間のプラークも取り除くことができます。しかし、歯と歯の間のプラーク全てを取り除くことはできません。

歯と歯の間の掃除には、デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシが必要です。お口の中の状態によってどちらを使用したほうがいいのか、あるいはどちらとも使用したほうがいいのか異なりますので、歯医者さんでご自分に適した歯のみがき方、歯間部の掃除の仕方を教わることが大切になります。

(2)いつみがく?

ではいつみがくのがよいのでしょうか?
食事に砂糖が含まれていなくても、虫歯菌の餌になる糖分は含まれています。食事をするとすぐにプラーク中の細菌が糖分を取り込んで酸をつくるため、「食事をしたらすぐ歯をみがく」のが基本です。おやつの場合も同じです。「食べたらみがく」が大切です。

しかし、1日に5回も6回も歯をみがくことは、現実には無理なことです。現実的なみがき方としては、朝食後、昼食後かおやつの後、就寝前、で十分でしょう。特に寝ている間は、唾液が出ないことから、口の中の細菌にとっては活動しやすい環境になります。寝る前によく歯をみがいて細菌を減らしておくことはとても効果的です。

(3)歯みがき粉の使い方

歯みがき粉は使った方が効率よく汚れが除去されて、歯はきれいになります。通常フッ素も含まれていて、酸に溶けにくい歯にするためにも有効です。歯みがき粉を適量つけて、全体の歯に伸ばし、そして全ての歯をみがいていきます。みがき終わったら、歯みがき粉を吐き出しますが、うがいは少ない水の量(約15ml:ペットボトルのキャップ分程度)1回にします。フッ素などの、歯の強化や再石灰化に必要な成分を唾液中に長くとどまらせるためです。

日本歯科医師会ホームページ参照

歯医者がおススメするお子様のお口のケアグッズ


どのような歯ブラシでもOKですので、お子様自身も自分でハミガキをしましょう。

次に、この動画のように仕上げ磨きを保護者の方が行ってあげてください。

できれば、朝晩。
難しければ、就寝前に1回のケアでOKです☆

ブラッシング法について

①スクラビング法

歯ブラシの毛先を使って清掃する方法です。「ゴシゴシ洗う」という意味からこの名前がつきました。(歯医者まやことしては、ゴシゴシではなく、シャカシャカです!)
・歯ブラシは歯に直角に当てる
・歯ブラシの毛先を歯のすきまに入れ、前後に数ミリ振動させて磨く

②バス法

歯周ポケットのある歯や、冠をかぶせた歯、歯のすきまが広く開いている人に適しています。
・歯ブラシの毛先を歯肉溝かポケットの中に入れる
・1箇所につき十数回前後に振動させる

③フォーンズ法

一番簡単な子供向けの磨き方です。
・上下の歯を軽く噛み合わせ、歯ブラシを直角にあてる
・円を描くようにして奥から前へみがく 

オーソドックスな磨き方は、スクラビング法になります。部分的にバス法を取り入れていただくことをおススメします。
お子さまにはフォーンズ法がおススメです。


当院の診療における理念は、予防型の歯科医院を目指しています。以下に、予防型と反する概念である治療型の歯科医院と、比較して示します。

治療型の歯科医院とは

虫歯になってしまって、歯医者でつめる→
再度虫歯になってしまって、今度は銀のつめものをする→
再度虫歯になってしまって、神経をとってかぶせものにする→
再度虫歯になって…
といった、痛くなったときだけ歯医者にかかることを繰り返すのが、治療型の歯科医院と呼ばれています。

予防型の歯科医院とは

一方で、現在、一般的になっている予防型の歯科医院とは、虫歯や歯周病にならないように前もって管理する歯科医院のことです。

虫歯と歯周病にならないようにするために、
①原因を取り除く
虫歯と歯周病にならないように、バイキンのかたまりである「バイオフィルム」を取り除き、お口の中を清潔にする。
②リスクを理解する
患者様ひとりひとりの現状、虫歯や歯周病のなりやすさ(リスク)を理解する。
③継続的なケアをおこなう
患者様ご自身が自分の歯に関心を持ち「自分の歯を自分で守る」というモチベーションを保ちながら、ご家庭で歯磨きを行う。

当院も、すべての患者様にとって、予防型の歯科医院でありたいと願っています。
(2020年4月更新)