前回からの続きで、さらに印象に残ったことを示します。
- 砂糖の摂取割合はスウェーデン人より低いはずなのに、なぜ日本人の方が虫歯が多いのか
- スウェーデンの歯科健診(リコール)間隔について
スウェーデン人と日本人において、総カロリーに占める砂糖の割合で比較すると、日本人の方が砂糖摂取量は低いのにもかかわらず、虫歯は日本人の方が多いのです。スウェーデンの方は、フッ化物入りの歯磨き粉を化粧品のようによく使用するとおっしゃっていました。日本人はあまり成人で使用しませんよね。(あるいは使用していてもうがいが多すぎて効果が薄れている可能性があります)
スウェーデンでの歯科健診(リコール)の間隔についても講演されました。
スウェーデンでは、虫歯だけではなく、歯周病や口腔ケアの具合、酸蝕症のリスクも含めたリスク評価システムが使用されているそうです。この評価システムに基づいて、「高・中・低リスク」 に分類され、低リスクと判断された場合は、18か月毎のリコール間隔でチェックされるようです。
まず、2歳までの間に一回、デンタルナース(歯科医師の訓練と許可のもと、局所麻酔、X線撮影、予防処置などを行うスウェーデンの歯科看護師)のもとを受診します。通常は、口腔衛生指導やフッ化物入りの歯磨き粉の使い方の指導が行われます。「中リスク」「高リスク」の場合は、さらに食事の指導や唾液検査、抗菌剤を用いた処置が行われることがあります。
今の日本では、「食事指導」という項目での保険診療点数がありませんので、どうしても話が少なくなりがちです。また、「唾液検査」は保険診療ではできませんし、「虫歯治療」で抗菌剤を使用することは保険診療ではできません。国の方針によっても制約があり日本ではできないこともあります。


