歯の変色には、歯の表面に色素が付く「外因性」のものと、歯の内部が変色する「内因性」のものがあります。
「外因性」の着色(ステイン)は、飲食品に含まれる色素やタバコのヤニ(ニコチン、タール)などが歯の表面に固着したもので、歯の黄ばみなどの原因になります。

着色(ステイン)への対処法

  1. 歯みがき粉を付けて歯みがきをする(歯も削れるので注意)
  2. 着色の付きやすい食べ物や飲み物をとったあとは、うがいや歯みがきをする
  3. 歯科医院を受診し、クリーニング(歯面研磨)やホワイトニングを受ける

歯みがき粉を付けて歯みがきをする(歯も削れるので注意)

研磨剤(リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム等)が含まれている歯みがき粉を使うことで、歯の汚れやヤニをある程度落とすことができます。汚れを落とす一方で歯自身にも細かい傷ができてしまい、長期使用で歯がすり減ってしまうこともありますので、注意してください。一般的には、スーパーで売られている歯みがき粉はこういった研磨剤が入っている傾向があります。逆に、歯科医院専売品は研磨剤の入っていない歯みがき粉の方が多いといった印象があります。

着色の付きやすい物を摂取したあとは、うがいや歯みがきをする

食べ物や飲み物によっては、歯に着色しやすい成分(主にタンニン、ポリフェノール)が含まれており、それが歯の表面に付着して着色しやすくなります。また、フェロミアなどの鉄剤を服用している人も着色しやすくなります。口の中に残った鉄剤が酸化する場合や、鉄剤をお茶(緑茶や紅茶)で服用した場合に、歯の表面が黒褐色に着色することがあります。そして、タバコに含まれるヤニは、歯面だけでなく歯ぐきの色素沈着の原因でもあり、歯ぐきの黒ずみを引き起こします。イソジンなどのポピドンヨードを含むうがい薬でも、歯に着色がつきます。そのため、それらのものを摂取したあとは歯みがきを実施し、予防することが大切です。

歯科医院を受診し、クリーニング(歯面研磨)やホワイトニングを受ける

自分の歯みがきでは落としきれない着色汚れは、定期的に歯科医院で専門的な機械を使ってきれいに除去することをお勧めします。さらに歯本来の色よりも白くするにはホワイトニングという方法もあります。
詳しくは歯科医院で相談してみましょう。

歯が黄ばんで見えたら

加齢による歯の変色が考えられます。
加齢により歯の最表層のエナメル質が薄くなると、その中の象牙質の色が透けて見えてきます。象牙質はエナメル質より黄色なので加齢に伴い歯がすり減ると、黄ばんで見えます。