最終更新日 2022/12/16

異常結節には切歯結節や中心結節、カラベリー結節などが見られます。

中心結節は臼歯のかむ面の真ん中に生じる突起状の結節のことを言います。大部分は小臼歯部(特に下顎第二小臼歯)に認められ、発現率は約4%と報告されています。切歯結節や中心結節の突起部がポキっと折れてしまうと、突起内に入り込んでいた歯の神経が露出して歯の神経がバイキンに感染し、根っこの病気になってしまうこともあります。

したがって、歯医者としてできる対策としては

切歯結節や中心結節は強い力がかかることで突起部がポキっと折れてしまうため、折れないように突起部の周囲をプラスチックの材料などで予防的に埋めてから、徐々にかみ合わせを調整をしていきます。いっぺんに行うことはできないので、期間を空けながら少しずつかみ合わせを調整していきます。

左側の写真は下顎第二小臼歯に中心結節が存在していることが分かる。
右側の写真は、上顎第二小臼歯の中心結節をセメント材で覆ったところ。ひとつ前の第一小臼歯にも中心結節があったことが予想される。(シーラント材でおおわれていたようだが、折れてしまっている。)