最終更新日 2024/08/16

入れ歯を使う上で多くの方が気にするのが「入れ歯安定剤」についてです。

入れ歯安定剤とは、入れ歯を口の中で安定させ、ズレやガタつきを防ぐために使用される接着剤のようなものです。入れ歯がズレたりガタついたりするのを防ぐために使われるこの安定剤ですが、使用には注意点もあり、必ずしも推奨されるものではありません。この記事では、入れ歯安定剤の種類や使用を推奨する場合、そして安定剤の使用を控えるべき理由について詳しく解説します。

入れ歯安定剤の種類

クリームタイプ、パウダータイプ、シートタイプなどがあります。クリームタイプは最も一般的で、歯茎に塗ることで入れ歯がしっかり固定されます。パウダータイプは軽い使い心地を好む方に適しています。シートタイプは入れ歯の内側に貼ることで安定性を保つことができます。

どんな時に使うといいのか?

入れ歯安定剤はどんな時に使うと良いかと言うと、ズバリ、総入れ歯の方で顎の顎堤(どて)が著しく吸収している場合です。

基本的には、入れ歯安定剤は使わずに生活していだきたいと考えています。しかし、歯が1本もない総入れ歯の方で、歯茎がやせて入れ歯が落ちてしまったり、動いてしまってどうしようもない時に使用してください。

なぜオススメしないのか?

【理由1】不潔になりがちだから
入れ歯安定剤は、基本的には取り外してきれいにお手入れをする事が前提となっています。入れ歯安定剤とは、その製品の特徴からネバネバして取り外しにくくなり、食事摂取も相まって、汚くなりがちです。

【理由2】取り外して、また安定剤をつけなおす無限のループにはまるから
入れ歯安定剤をつけて外して、つけて外して、の繰り返しになっていきます。

【理由その3】安定剤をつけて歯ぐきが痛くても、入れ歯を調整できない(しない方がよい)から
入れ歯を安定させるために安定剤をつけていて、なおかつ入れ歯が痛いとなっても、入れ歯を削って調整するのはナンセンスと言えます。

まとめ

入れ歯安定剤は、入れ歯を安定させるための便利なアイテムですが、必ずしも推奨されるものではありません。特に総入れ歯で歯茎がやせている場合には役立つことがありますが、不潔になりやすい、繰り返しの使用が面倒である、調整が難しくなるといったデメリットも存在します。可能であれば、入れ歯安定剤を使わずに快適な生活を送ることが理想的です。入れ歯が不安定で困っている場合は、まずは歯科医師に相談し、適切なアドバイスを受けることをお勧めします。