上の唇のヒダについて1歳半歯科健診で歯医者さんから指摘されたママも多いのではないでしょうか。

上の唇のヒダは、上唇小帯という

上唇小帯強直症 

(上唇小帯短縮症、上唇小帯付着異常とも呼ばれます)
上の唇をめくると、前歯と前歯の間の歯茎に向かって細い一本のスジがあります。これが上唇小帯です。 上唇が歯茎に固定されているために哺乳が上手にできなかったり、「隙(すき)っ歯」になったりすると言われています。乳幼児ではこのスジが太く、歯茎の上から前歯に割り込むように付着しているケースがありますが、成長するにつれ付着部位が歯茎の上の方に移動し、正常になる場合もあります。

赤ちゃんの上唇小帯は太くても正常ですか?

1歳未満ではこの小帯が太く、歯茎の上から前歯に割り込むように付着する場合があります。哺乳ができないといった問題がなければ、自然に改善することも多いため、すぐに切除せず経過を観察します。

一方で、成長とともにこの小帯は改善することが多いですが、小帯の幅が太く固いままであれば切除も検討します。

上唇小帯はいつ切るべきですか?

将来的な歯並びを考えるのであれば、犬歯が生えてくる10歳ごろを目安に切除すると良いでしょう。ただし、永久歯の前歯の間に上唇小帯が入り込んでしまっている場合は、小帯を切除するだけでは正中離開(スキッパ)が改善しないため、矯正治療で隙間を閉じることが必要になる場合があります。

上唇小帯切除は保険が使えますか?

上唇小帯切除は局所麻酔をし、メスやレーザーで太い上唇小帯を切って取り除きます。基本的には健康保険が適用されます。