飲食店でよくつまようじを見かけます。お店によっては、会計時のレジの下につまようじを備えていたりしますね。今日は何が言いたいかというと、「結論は、つまようじではなく歯間ブラシを使いませんか?」

「つまようじ」ではなく、歯間ブラシをお渡ししてほしい

つまようじはつまった食べ物がとれますので、使用して悪いことはありません。しかし、せっかくそのひと手間をするのなら、ぜひ歯間ブラシを使いましょう。つまようじではつまったササミがとれるだけです。つまようじが挿入されていた周囲の歯にはしっかりプラーク(たべものの汚れ)がついたままなんですね。つまり虫歯予防にも歯周病予防にもならないのです。「つまようじは、しても意味ない」だったら、歯間ブラシの一番細いものをしてもらった方がよっぽど効果的です。入らないところはぜひフロスを。

つまようじ法とは

「つまようじ法」という歯ブラシを歯間に挿入する方法があるみたいです。歯ブラシをぐっと歯に押し込んで、つまようじを入れるみたいに掃除する方法らしいです。
この方法は、私はおすすめしません。この歯ブラシを売りたい歯ブラシメーカーさんから嫌がられますが、こんな使い方をしたら毛先が命である歯ブラシがバサバサにひらいてしまって、すぐみがけなくなってしまいます。もったいない!の一言に尽きます。歯ブラシは通常の、スクラビング法かバス法で磨きましょう。

にしお歯科には女医が在籍しています。

▶︎著者について

西尾麻矢子 (にしお歯科こども歯科院長)

・歯科医師 医学博士
・日本口腔外科学会認定医
・日本口腔科学会認定医