夜中に歯が痛くなったらどうしたらいいですか。

夜中に歯が痛くて死にそう、、、救急車を呼んでもいいの?
とてもお困りの方は是非お読みください

夜中に歯が痛くて死にそうな男性

歯がズキズキ痛い

「歯が痛い」には必ず原因があります。そして、その原因ごとにそれぞれ対処方法は異なります。ですが、困っていると思いますので、まずは以下の応急処置を試してみてください。

応急処置

  1. 痛い歯に、もし食べかすがつまっていたら取り除く。
    歯に穴があいていないかをチェックして、食べかすが詰まっていたら、歯ブラシ等でそっと取り除きます。
    (そっと、にして下さいね。もっと痛くなる可能性があります。)
  2. 水で浸したタオルで痛いところを冷やす。
    水で浸したタオルをしぼって、痛いところのほっぺたを冷やします。本当に痛みが少し和らぎますよ。
  3. 体を温めない。
    お風呂やこたつに入ると、体が温まって、痛みがひどくなりやすいです。
  4. 解熱・鎮痛剤をのむ。
    解熱・鎮痛剤(痛み止め)は、頭痛や発熱だけでなく歯の痛みにも非常に効果的です。ご自宅に余っている痛み止めがあれば用法用量を守って飲んでみてください。なければ、ドラッグストアで痛み止め(ロキソプロフェンナトリウムやアセトアミノフェン等)を購入して飲んでみてください。
    小さいお子さまの場合であれば、アセトアミノフェンという鎮痛剤が最も安全に内服できます。子供の発熱時には、お医者さんが最も頻繁に処方する解熱剤(鎮痛剤でもあります)です。ご自宅に余っているかもしれませんので調べてみてください。
    痛み止めは、効果がでるまで30分から1時間くらいかかります。1回服用した後は、最低でも6時間はあけてください。一度にたくさんのんでも効果はあまり変わりません。

ご存じだと思いますが、飲酒や禁煙は症状を悪化させますので、控えるようにしましょう。

夜中に歯が痛くてお困りの場合は痛み止めを服用する

痛みの原因には

大まかに以下の3つに分類できます。(転んだ等の外傷は含まれていません。)

  1. 歯の神経にまでバイキンが到達している痛み(急性期の歯髄炎)
  2. 歯の根っこにバイキンがついている痛み(急性期の根尖性歯周炎)
  3. 萌出途中の歯のまわりの痛み(急性期の歯冠周囲炎<一般的にはおやしらずの智歯周囲炎>)

さきほどの応急処置は主に、1.急性期の歯髄炎に対する処置となります。
初期の虫歯は痛み等の自覚症状はほとんどありません。いきなり我慢できないほどの痛みが出現するのではなく、「冷たいものがしみるな」「あついものでしみるな」等の不快な症状があったはずです。それでも歯医者さんに通わずに放置しているとあるときを境に急にズキズキと痛みだします。

急性期の歯髄炎とはこのくらい大きな虫歯になると出現します

余談ですが、「正露丸」を虫歯につめると良い、と昔の人は言いましたよね。歯医者として本当に効果があるかは保証できませんが、「正露丸」の添付文書には「虫歯の穴に正露丸を1粒詰めてください」と記載されています!正露丸の成分の一つである「クレオソート」「カンゾウ末」が効果を発揮しているのでしょうか。詳細は分かりませんが、どうしても痛いときには藁にもすがりたいと思いますので、おまけ情報です。

2.急性期の根尖性歯周炎や、3.急性期の歯冠周囲炎(智歯周囲炎)であった場合は、抗生物質(化膿止め)を内服することで症状を改善させることができます。抗生物質はドラッグストアやスーパーでは購入できません。それぞれの炎症の起炎菌(バイキン)に対して最も効果があるとされる抗生物質を選択することになりますので、お医者さんか歯医者さんでしかもらえません。

歯痛で救急車を呼んでもなおらない

結論から申し上げると、救急車を呼んで夜間の病院を受診したとしても歯が痛いといった症状に対してお医者さんが処置できることはほとんどありません。
歯の根っこの病気で膿がたまっていたとしても、その病気と診断するためには歯がちゃんとうつるレントゲン撮影をして読影(解読)しなければなりません。夜間の救急対応の時間帯に、お医者さんが口の中のレントゲンを撮影し、読影するということは現実的には皆無です。ですので、化膿止めの薬をだす、ということもしないでしょう。つまり痛いといった症状に対する対症療法として、痛み止めを処方するという選択肢しかありません。
必死の思いをして夜間病院を受診しても高額な医療費ばかりかかってしまうことになります。

急性期の歯髄炎は、歯医者さんで歯の神経(歯髄)を取ってあげるという処置でしか痛みは治まりません。(あるいは、歯そのものを抜いてしまえば痛みはなくなります。海外ではさっさと抜歯してしまう国もあります。)歯の神経をとるといった処置には、歯医者さんにおいてある専門的な器具(タービンといった機械で歯を削る)が必要となります。歯科という分野は特殊な領域であり、医師であっても、便利な道具がないため歯科治療は困難となる場合が多いです。
(なので、痛くなる前に、歯医者さんを受診することが大切です!)

夜中に歯が痛くて救急車を呼んでも治りません

こんな時は急いで夜間にあいている病院を自家用車かタクシーで受診して

しかし、歯が痛いのに我慢し続けていたら歯ぐきがどんどん腫れてきて、息が苦しくなってきた、等で呼吸がしにくいという症状が出現したら、翌朝まで待たずに夜間にあいている病院を受診しましょう。歯ぐきが腫れて喉の方まで炎症が広がると、呼吸困難になる可能性も稀ではありますが否定できません。

愛知県救急医療情報センター(24時間体制)に電話をかけると、状態に合った病院を紹介してもらえます。
【尾張旭市・瀬戸市(一部除く)・長久手市】TEL ;0561-82-1133
【名古屋市】               TEL ;052-263-1133

または、歯科のある大学病院や総合病院などの時間外診療を受診されると良いです。
ポイントは、歯科の表記がある病院を探してください。歯科のある病院であれば、歯科医師が夜間の呼び出しに応じる待機の当番として在籍している可能性が高いからです。
尾張旭市からであれば、長久手市にある愛知医科大学病院や、瀬戸市にある陶生病院といった歯科のある病院が近くにあり、時間外診療もおこなっているのでおススメです。もちろん、受診される前には、必ず電話等でご確認をお願いいたします。

虫歯は自然に治ることは絶対にありませんので、痛みがなくなったとしても、必ず早めに歯科医院に行きましょう。