歯周病菌がアルツハイマー病を発症させる?

2022年5月に、デンタルミーティングin愛知が開催されました。その中で行われた、糖尿病内科医の西田亙先生の講演(「人生100年時代が国民皆歯科健診を必要とする理由(内科医の視点から見えてくる歯科医療の意義)」が非常に興味深かったです。お医者さんなのに、歯科治療・口腔ケアの重要性をユーモアたっぷりにお話されていました。

その講演の中で、紹介された論文を2つご紹介します。

  1. 要介護と残存歯に関する疫学研究
  2. アルツハイマー病の脳に存在する歯周病菌

要介護と残存歯に関する疫学研究

要点は、残っている歯が20本以上の方を基準(1とする)と、0本から9本しか歯が残っていない方は、要介護になるリスクが15倍になる、という結果でした。この論文での要介護とは、介護保険の要介護度4・5に認定されている方のことを言います。

アルツハイマー病の脳に存在する歯周病菌

内容は、アルツハイマー病の原因は脳内に侵入したP. gingivalisであり、P. gingivalisが分泌するタンパク分解酵素であるジンジパイン(gingipain)が脳の細胞を変形させてアルツハイマー病を発症させるというものでした。

Porphyromonas gingivalis in Alzheimer’s disease brains:Evidence for disease causation and treatment with small-molecule inhibitors(アルツハイマー病の脳に存在するP. gingivalis :発症の原因と阻害剤を用いた治療についてのエビデンス)

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