基本的には、歯ブラシが歯の面にしっかりあたっていることが大前提ですが、症状別におすすめのもの、年齢的におすすめのものをご紹介します。
お子さまにはフッ素入りを
子供は、歯槽膿漏にはほとんどかかりません。なので、虫歯予防に重点をおいたフッ化物(以下、フッ素)が配合されているものがもっともおすすめです。
フッ素の使用基準については、フッ素利用にとても積極的な国とそれほどでもない国があります。日本では上限1500ppmFの配合が認められたことにより、日本歯磨工業会(歯みがき粉のメーカーの集まり)が、「6歳未満の使用は控えていただきたい」といった自主基準を設けました。歯の形成期である6歳未満は、過剰のフッ素を継続的に飲み込むと、歯に白斑(斑状歯)があらわれることがありますが、エナメル質が完成する6歳以降ではまずこの心配がないと考えられるため、このような基準になったということです。
このように1500ppmFの濃度は6歳未満の幼児期には推奨されていません。ですので、1500ppmFよりやや低濃度のフッ素(500ppmFまでのもの)を使用していただくとよいと思います。6歳以降の学童期においては、1500ppmFのものを使用していただいてもよいですし、1000ppmF程度のものを使用していただいてもよいと思います。
いずれにせよ、フッ素の効果を十分に発揮するためには、フッ素をすすいで洗い流さないことです。すすぎは1回で、10ml(ペットボトルのふたに入るくらいの量)にとどめてくださいね。
タバコやコーヒーの着色汚れには「ルシェロ歯みがきペーストホワイト」
ルシェロ歯みがきペーストホワイトは、着色汚れにとても効果的です。歯ブラシを乾いたまま歯みがきペーストをつけてもらって、着色を落としたいところからよくこすってみてください。歯が、「キュッキュッ」となるんじゃないかと思うくらいツルツルになります。ただ、歯の根本が出ている人は知覚過敏の症状がよりでやすくなる印象がありますので気を付けてください。
初期の虫歯には「アパガードリナメル」
アパガードリナメルには歯を再石灰化する成分が含まれており、初期の虫歯に効果的です。こちらもなるべくゆすがないでくださいね。