歯医者さんのぼやき:虫歯の診断は難しいときもある

どこに虫歯があるでしょうか?

この歯のどこが虫歯でしょうか?

意外と難しいんですよ。
どこが虫歯が分かりますか?

右上の方にある小さな茶色の点2つは、もちろん初期の虫歯ですね。ここ以外にももっと虫歯になっているところがあります。

もっと、ヒントです。

赤丸のところに虫歯がありますよ。

よく見てみると、なんか歯の色が少し違うところがありますよ。歯医者さんのライトを照らしてみるともっとよくわかります。

白色の向こう側にほんのりグレーになっているところがあります。

正解はここです。

歯を傾けると…
ガッポリ虫歯になっていますね。

虫歯と断定する難しさ

目で見てぱっと、虫歯ですね、と診断できるところであれば簡単です。しかし、直接目で見えないところは100%虫歯です、と断言することは難しい場合があります。隣接面という歯と歯の間です。歯と歯のちょうどくっついているところなので、小さい虫歯では色が変わっていたり、歯がかけていたり(実質欠損と歯医者さんは言います)しないと診断しにくいのです。
だから、レントゲン撮影をして歯の硬さの濃度として白黒の具合で虫歯を判断するわけです。このレントゲンとは、歯の固さ:要は硬組織の硬さ具合によって診断をします。硬組織の判断に用いられる最も簡便な方法です。なので、歯だけでなく、骨の具合も確認できます。

歯と歯の間に虫歯がありますね。赤丸

理由の一つに:歯の上の部分と下の部分では解剖学的に歯の硬さがそもそも違うから

このように茶色のへっこんでいるところがみえれば、誰だって虫歯じゃんと分かりますよね。
ただ、実際は歯と歯の間に埋もれており、この虫歯の位置はエナメル質(歯の上の部分:一般的な歯のところ)とセメント質(歯の下の部分:歯の根本)の境目になりますので、レントゲンでもはっきりわからないわけです。もともと、エナメル質の方が硬いためレントゲン画像では白くみえるし、セメント質の方が柔らかいためレントゲン画像では黒色っぽくみえるからです。虫歯ではない歯でも、エナメル質とセメント質の境界はレントゲン画像で濃度差があるので、大きい虫歯で(実質欠損がしっかりある)ないかぎりはレントゲンだけではなかなか判別できません。

そして、直接目でも確認できないため、虫歯と断定できません。そんな歯を歯医者さんが「虫歯だから削るね!」と説明されても納得できませんよね。

このように歯を横から目視できればいいのですが…
歯医者さんの道具(エキスカ)でポロポロと柔らかい虫歯がとれますね。
しっかり虫歯ですね。

ポイントは、歯間ブラシとフロスを使用してください!

とても大事なポイントは、「歯間ブラシとフロスを使用してください」ということです。

歯ブラシだけでは磨けない部分だから虫歯になるわけです。歯ブラシばっかりで磨くより、「歯ブラシ→歯間ブラシ→フロス」の順番に変えていただくだけでも効果はかなりあります。

それぞれの清掃補助道具が得意な箇所を順番で磨いていただいたほうがきれいな状態が長持ちします。