最終更新日 2024/08/25

痛みがあるという方の中に、たまにインレーブリッジと歯医者のあいだでは呼ばれている補綴物が原因で虫歯になっていらっしゃる方がいます。

歯医者の考え方が人それぞれで異なるため、メリットデメリットを十分理解した上で、誤解がないように配慮しますが、当院ではこの治療法はおこなっておりません。
なぜかというと、二次う蝕(再び虫歯になること)に必ずと言っていいほどなるからです。

インレーブリッジの5年後はこうなる

院長・医学博士 西尾 麻矢子 歯医者さんで抜歯をされたことがある方は、ご自分のお口の中にブリッジが入っていらっしゃるかもしれませんね。一番最初に抜歯になってしま…

インレーブリッジとは?

インレーブリッジとは部分的に削り、土台となる歯に部分的な詰め物(インレー)をしてダミーの歯を支えるものです。

両サイドがインレータイプのブリッジ

インレーブリッジのメリットとデメリット

インレーブリッジのメリットは「歯を削る量が少ない」ことと「歯の神経を残せる可能性が高い」ことなどです。
デメリットは「外れやすい」ことや「虫歯のリスクが高い」ことなどです。
くわしくはこちらで解説しています

インレーブリッジに対する当院の考え方

確かに最初は歯質を削る量が少なくてすむため、患者さんにとってはメリットばかりのように思えますが、長い年月が経つと必ず虫歯になります。虫歯になって当たり前の補綴物の構造だからです。歯とは、元来、それぞれの歯ごとに動きがあるにもかかわらず、それを一つの補綴物で固定してしまうわけですから、年月が経つと必ず歯との境界線ができてしまいます。そして、その境界線が複雑に入り組んでいるわけですから再び虫歯になるのは当たり前ですよね。

右上5番がインレータイプのブリッジになっている

歯医者さんの中には「また虫歯になったらその時にまた削って治療したらいい」という考えの先生もいらっしゃいます。そういった意見ももっともであると理解しています。
なので、歯医者側が何を重視して治療にあたるか、が最も重要になります。
当院では、なるべく歯を削る量を最小限にしつつ、なるべく患者さんが不都合がなく歯医者に通う回数が少なくてすむようにしてさしあげたいと思っているため、インレーブリッジは行っておりません。ブリッジが適応となった患者さんには、インレーブリッジではなく、通常のクラウンのブリッジをご提案しています。

かぶせもの、ブリッジについて

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