シーラント処置とは、虫歯になりやすい奥歯の咬合(噛む)面のミゾや前歯の裏側にあるヘコミなどを、物理的に封鎖することで虫歯を予防する処置のことを言います。

子どもの歯と大人の歯が混在する時期においてまず重要なことは、6歳臼歯(第1大臼歯)をいかに虫歯から守るか、ということです。

6歳臼歯が虫歯になりやすい理由

6歳臼歯は完全に萌出しきるまでに時間がかかるため、噛む面の上に歯肉弁と呼ばれる歯ぐきに覆われている期間が長くなります。そして、噛む面のミゾの形態が複雑でミゾの深さが深かったりと、歯ブラシによる掃除が困難であるので非常に虫歯になりやすいのです。
もう少し歯が萌えてから(シーラントがすぐ取れてしまうのではシーラント処置の意味がないため)シーラントをしよう、と待っている間に、歯のミゾが虫歯になってしまうこともあります。

6歳臼歯がはえてきたらたくさん歯医者に通って!

6歳臼歯の萌出量は数か月単位で変化することが多いです。
この時期は特に定期健診が重要で、3か月毎の間隔が望ましいと考えます。

6歳臼歯 シーラント 歯肉弁が覆っている様子
6才臼歯 シーラント

子どものお口の発育段階別で答える小児歯科のQ&A27

デンタルダイヤモンド社 DENTAL DIAMOND 第48巻第10号 通巻716号
虫歯菌の感染対策について

虫歯は人から人にうつる感染症です。お子様の虫歯を防ぐために、感染対策についてお話しします。正しい知識があれば、お子様への感染時期を遅らせることが可能です。