最終更新日 2022/12/18
歯科医師 西尾麻矢子です。
「ハミガキはどうですか?」と、問いかけると、
ほとんどの方から、「ハミガキは毎日ちゃんとしています」と返事がかえってきます。
でも、実際には虫歯になっていたり、歯周病になっている方がいらっしゃいます。
なぜこんなことになるかというと、ご自分でちゃんと歯みがきをしているつもりでも、意外と見かけていない場合が多いです。
歯みがきの意識と実際にできているかという現実との間には、実は大きなギャップがあります。
その要因には、歯ブラシの仕方が間違っている、自分の口の中の状態に適した磨き方ができていない、などが挙げられます。では、改善するにはどうしたらいいのか。
一番簡単に始められるのは鏡を見ながら歯みがきをしてもらうことだと私は考えています。
さらには、歯みがきのための補助用具(デンタルフロス、歯間ブラシなど)を使用してもらうことです。歯と歯の間や歯並びが悪いところは、歯ブラシでは届きません。そういったところについた汚れを落とすには、デンタルフロスや歯間ブラシといった補助的な用具を活用していただくのがオススメです。歯医者として診療していますが、虫歯になっているところや歯周病になっているところというのは、およそ80%(筆者の経験による推測値)が、こういうみがきにくいところです。ですから、歯をお掃除する道具をひとつ増やすだけで、格段にお口の中がきれいになるんです。
また、高齢の方には舌ブラシもお勧めです。高齢の方で、なんとなく口臭がするな、と思う時ってありませんか?色々原因はありますが、そのひとつに舌の汚れ(舌苔:ぜったい)があります。こちらも気づいていない方がほとんどです。この機会に、一度ご自分の舌を見てみてくださいね。
さらに詳しい情報は、日本歯科医師会のホームページにあります。
【参考記事】
日本歯科医師会 気になる歯の情報誌コーナー
vol.25 お口の健康と全身のかかわり今日から始めよう!すぐできる!セルフケア講座
https://www.jda.or.jp/pr/pdf/happysmile/happysmile_vol25.pdf
vol.28 新たな日常を支える「口腔健康管理」
https://www.jda.or.jp/pr/pdf/happysmile/happysmile_vol28.pdf