歯医者さんは痛くなってから行くところではなく、きれいな歯であり続けるために通うところであって欲しい。
1年に数回、定期的に通って、ご家庭でご自身でむし歯ができないような環境を作れるのであれば、痛い思いをすることなく健康なお口を保つことが可能なのです。
予防歯科の重要性
歯医者さんのイメージといえば、「痛いから嫌」「何回も通わなくてはいけないから面倒だ」「削る音が怖い」などといったものが多いかと思います。
しかし、1年に数回、定期的に通って、ご家庭でご自身でむし歯ができないような環境を作れるのであれば、そのような嫌な思いをすることなく健康なお口を保つことが可能なのです。
患者さまにとっても虫歯でつらい思いをしたり、嫌な思いをして歯医者さんに通わなくてもよくなります。
歯医者さんも歯を削る必要がなくなります。せっかく治療してむし歯を治しても、患者さまのお口の環境が改善されていなければ、再びむし歯ができて、また麻酔をかけて歯を削って、というくり返しになるだけです。
定期的な来院とメンテナンスが歯の健康のための一番の近道です。
当院は、予防型の歯科医院を目指しています。
現在、一般的になっている予防型の歯科医院とは、虫歯や歯周病にならないように前もって管理する歯科医院のことです。一方で痛くなったときだけ歯医者にかかることを繰り返すのが、治療型の歯科医院と呼ばれています。
【参考記事】
予防歯科には定期検診が重要です
自分ではちゃんと磨けていると思っていても、歯医者が見れば磨けていないところがたくさんあります。
「磨けていない=虫歯になる」、「磨けていない=歯周病になる」ので、その磨けていないところがないかを毎回確認していきます。
患者さんによっては、毎回歯医者にダメ出しをされる、と思われる方がいらっしゃるのですが、汚れがまだ残っていることを知っていただきたいのです。
たかがちょっとの汚れ、されど大きな汚れとなって口の中には表れてきます。その汚れをどうやったらきれいにできるか、どの道具を使ったらいいか、サイズは合っているか、等をお話ししていきます。このお話しをしっかり受けとめていただくことが定期健診で最も大切なことだと考えています。
定期健診を受けるメリット
自分の歯でちゃんと噛める
虫歯や歯周病を早期で発見できるため、歯が健康でいられます。歯が健康だと自分の歯で噛める状態が続きます。すでに入れ歯が入っている方でも、今のままの現状をキープでき、悪化を防ぐことができます。
歯を28本全部KEEPできる
定期検診を受けることによってお口の中が健康な状態を保ち続けることが可能で、28本の歯をキープすることが可能です。
結果的に通院回数が少なくなる・診療代が安くすむ
虫歯や歯周病になってしまうと、治療回数が増えたり、通院期間が長くなります。歯医者さんに治療で通うと治療費が高額になっていく傾向があります。
定期健診で必ずすること
▶︎磨き残しの確認とその部位の清掃方法についてのお話し
ちゃんと磨けているかを確認し、その部位の磨き方をおさらいします。患者さん自身で磨いていただけるように歯みがきのスキルアップを目指します。
▶︎歯石取り(スケーリング)
スケーリングは、歯石を除去する処置です。歯石は歯垢(プラーク)が硬くなったもので、自分ではなかなか落とせません。
▶︎機械を使用して行うクリーニング(PMTC)
歯科医師、歯科衛生士など専門家が専用の機器を用いてお口の中の清掃を行うPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)です。
PMTCでは、歯垢を除去し、歯をツルツルピカピカにしていきます。歯がツルツルで白くなったと好評です。
定期健診の流れ
現在は、掃除を含めたすべての処置を歯科医師が行っています。
よくある質問(予防歯科)
痛いところはないのですが、歯医者さんに行った方がいいですか?
はい、痛いところがなくても、お口の中は、むし歯や歯周病になっているかもしれません。ご自身の歯磨きだけでは、実は、歯の汚れが残っている可能性があります。むし歯や歯周病になってしまう前に、歯医者さんでチェックを受けていただき、歯のお掃除をしてもらうことをおススメします。
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最終更新日 2022/12/18 院長・医学博士 西尾 麻矢子 なるべく楽に、簡単に、毎日続けられる、効果的な歯磨き方法をお伝えしたいと思います。毎日毎日歯医者まやこはどうやったら患者さんが口の中に興味を持ってくれるかを […]
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